優秀畜産表彰


 畜産の経営や技術の向上を図るため、家畜品評会の優秀家畜や、養鶏振興に寄与した者を表彰しています。

【  橋 養 鶏 賞 】
 養鶏業振興の一助とするため、養鶏業界の向上発展に顕著な業績をあげた者を選び表彰するとともに、その成果を紹介しています。
生涯を養鶏にかけた先覚者、高橋廣治氏が設立した財団法人橋養鶏賞財団が褒賞していましたが、畜産団体の統合に伴い、現在は愛知県畜産協会が実施しています。

 高橋養鶏賞歴代受賞者 



第45回高橋養鶏賞表彰式

 令和2年6月29日公益社団法人愛知県畜産協会の総会終了後、第45回橋養鶏賞表彰式が行われ、当協会川上理事長から受賞者へ賞状、賞金、銀杯が授与されました。




第45回市川氏授与  経営部門の受賞者の市田眞澄氏は、昭和56年に祖父がはじめた養鶏業(株)高砂孵化場に就農され、平成3年に(有)デイリーファームを設立、代表取締役に就任し、その後高砂孵化場との合併、株式会社化を経て現在に至ってみえます。
 平成3年以降、鶏舎の更新に際してオールイン・オールアウト方式を取り入れながら、徹底した衛生管理に努め、衛生環境の改善と安全安心な鶏卵生産に取り組まれました。就農当時は、飼養羽数4万羽、従業員数約10名でしたが、現在は飼養羽数16万羽、従業員数約70名の養鶏場へと成長させました。
 平成22年から他に先駆けて飼料用米の利用を開始、耕種農家と地域循環型農業の構築に尽力されるとともに、『あいちの米たまご』として量販店、消費者から高い支持を集めておられます。
 また、「卵を生産して販売するだけではなく、加工によりさらに消費者に喜んでいただける形にして届けていきたい」との想いから、平成27年に直売洋菓子店『ココテラス』、平成30年には農家レストラン『レシピヲ』を開設され、両施設で年間15万人の集客が得られるなど、農業の価値を伝えるとともに、地域の活性化に大きく貢献されました。加えて、愛知県の採卵鶏農家としては、はじめてJGAPの認証を取得され、@食の安全、A環境保全、B労働安全の一層の向上に意欲的に取り組んでおられます。


第45回高井氏挨拶  青年・女性部門の受賞者の井正和氏は、平成13年に(株)イラコファームに入社、平成18年に同社の代表取締役に就任され、採卵鶏38万羽を飼養してみえます。
 たまニコ活動が国内で行われて以降、「たまごニコニコ大作戦!! たまニコ愛知大会」が毎年開催されていますが、イベント実行委員長として大会運営に携わっておられるほか、全国の業界関係者を募り、年1回勉強会を開催して意見交換・情報交換を図る『サクセス たまご クラブ』を立ち上げ、その会長として活動してみえます。
 鶏卵の販売では、道の駅とよはし内のファーマーズマーケット『あぐりパーク食彩村』でも販売されていますが、遠方から購入に訪れるリピーターの方も多く、開設以来販売額の多い出品者として「最優秀賞」を継続して受賞されています。また、地元の外食チェーンにも鶏卵を販売され、地産地消にも力を注いでみえます。
 さらに、「健康な鶏でなければ美味しい卵はできない。お客様に安全でおいしい卵をお届けしたい」との思いから、GPセンターにおいてHACCP方式を導入して徹底した衛生管理に努め、農場とGPセンターについては、食中毒の恐れがあるサルモネラの検査を行い、安全性の確認を定期的に実施しておられます。
 

 

第45回受賞者撮影



《近年での表彰式》
 第47回高橋養鶏賞表彰式(令和4年度)
 第46回高橋養鶏賞表彰式(令和3年度)
 第45回高橋養鶏賞表彰式(令和2年度)
 第44回高橋養鶏賞表彰式(令和元年度)
 第43回高橋養鶏賞表彰式(平成30年度)
 第42回高橋養鶏賞表彰式(平成29年度)
 第41回高橋養鶏賞表彰式(平成28年度)
 第40回高橋養鶏賞表彰式(平成27年度)
 第39回高橋養鶏賞表彰式(平成26年度)