| 「養豚農家の実践からみえた防疫活動」 |
| 開催日:令和7年11月26日 |
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○田原市PRRS撲滅委員会 田原市PRRS撲滅委員会(以下、PRRS撲滅委員会)は、養豚農家のPRRS(※1)撲滅の気運の高まりを受けて、田原市が事務局を持つ田原市家畜防疫対策協議会の下部組織として、平成23年に設立され、養豚農家、獣医師等関係団体(あかばね動物クリニック、JA愛知みなみ、JAあいち経済連)、県東部家畜保健衛生所、地元畜産関係行政機関(田原市、県東三河農林水産事務所)が一体的に、PRRS清浄化に向けて取組んでいます。 平成29年度からは、日本中央競馬会が補助元である公益社団法人中央畜産会が事業主体の「地域養豚衛生向上対策支援事業(※2現事業名)」が開始され、PRRS撲滅委員会は公益社団法人愛知県畜産協会を介して事業に参加しました。 これを契機に個別農場での検査結果の蓄積(平成24年度から)が加速的に進み、遺伝子解析結果データの分析により、県東部家畜保健衛生所が、地域内でのPRRS侵入防止、発生低減及びまん延防止のため、個別生産者の事案をもとに、具体的な対策を提案できるまで、指導レベルが高まってきています。 | |||||
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〇PRRS撲滅委員会主催の研修会 令和7年11月26日に田原市文化会館で、養豚農家、開業獣医師、畜産関係者等 59名の参加を得て、PRRS撲滅委員会主催の研修会「PRRS取組成果について」が、公益社団法人愛知県畜産協会、JA愛知みなみ養豚部会、渥美養豚研究会が共催により開催されました。 研修会の冒頭で、PRRS撲滅委員会 皿井委員長から、撲滅委員会の立ち上げ経緯、委員会の構成、活動内容等についての説明がありました。 | |||||
![]() 県家畜保健衛生所職員の講演 |
研修会前半は、県東部家畜保健衛生所から、令和4年度から田原市内の全生産者がPRRS検査に参加したことにより、各農場の浸潤状況の把握が進み、防疫体制が質的に向上したこと、平成24年度と令和7年度のクラスター分類の対比により、ワクチン接種が感染制御に効果的であったことが説明され、地域としての防疫体制構築のあり方について、関係者との情報共有が図られました。 | ||||
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この講演に際し、出席者へ県東部家畜保健衛生所が作成・配付した資料には、これまでに蓄積してきた田原市内の全農場の母豚、候補豚に加え、肥育豚の発育ステージ(30日齢・60日齢・90日齢・120日齢・150日齢)におけるPRRS抗体陽転時期、ワクチン接種の有無、ウイルス株種別等の年度別推移情報と、全農場のステージ分類、クラスター分類を落とし込んだマップが開示され、地域内での個々の農場の衛生レベルを視覚的に確認できるものとなっていました。 |
後半は、PRRS撲滅委員会役員3名が司会を務め、令和元年の豚熱発生者で、オールアウト後にPRRSの清浄化が図れたものの、その後再感染をしたことについて、ウイルス侵入にどのように気づき、侵入原因をどう究明し、どう対策したかの話を伺いました。 また、養豚密集地に立地する生産者からは、仲間との防疫対策強化の合意形成の仕方について説明していただくなど、関係者間の議論を深めることができ、参加した生産者にとって大変有意義な意見交換ができました。 |
![]() 田原市PRRS撲滅委員会 役員 (写真中央に皿井委員長) |
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PRRS撲滅委員会が、「地域養豚衛生向上対策支援事業」を活用して毎年開催しているこの研修会は、生産者が一同に会しオープンに議論できる場へと成長を続けています。養豚密集地域の田原市では、「地域全体が一農場」の考え方に立ち、野外株の侵入を減少させ、PRRSの発生低減及びまん延防止を図るため、個々の生産者が何をなすべきかの理解を深めることが重要です。研修会開催を積み重ねた結果、養豚密集地域である田原市では、「地域全体が一農場」との認識が、生産者間で着実に浸透してきております。 |
![]() 家保とJAの獣医師助言者 | ||||
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